ROA(Return On Assets =「総資産利益率」)とは、企業が投下したすべての資産を使って、どれだけの利益を得たかを示す財務分析指標です。ROAから企業の「資産の使い方の上手さ」を知ることが出来ます。
ROAは以下の式で計算されます。
ROA (%) = 利益 ÷ 総資産 × 100
利益については、当期純利益、営業利益、経常利益が、場面によって使い分けられます。
ROAが高いほど、企業は資産を効率的に使って多くの利益を得ていることを示します。逆に、ROAが低い場合は、資産の使い方があまり効率的でない可能性があります。
業種によってROAの平均値は異なるため、財務分析を行う際には同じ業種内で比較することが一般的です。
日本の上場企業のROAの平均値は、計算式の分子に当期純利益を用いた場合、3.9%(2018年)となっています。
<参考 - ROE>
ROAと混同されやすい指標としてROEがあります。ROEは、株主の資本に対する利益率を示す指標で、ROAは総資産に対する利益率を示します。どちらも企業の効率性を測る指標ですが、着目する資本の種類が異なります。
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